法話

2012.08.07 お盆を考える

 もうすぐお盆です。7月下旬から檀家の皆様が、早朝からお墓の掃除に見えてます。
 お盆には、先祖が家に帰ってくると信じられ、お迎え、送りの墓参りは、古くからの日本人の習わしです。

 先祖ってなんでしょう。私たちとどんな係わりがあるのでしょうか?
 例えば、地面に立って足下をみてください。あたりは、草花が咲き家々が並んでいます。
しかし、その下を縦に割ってみれば、いろいろな地層の重なりを見ることができます。粘土、砂、生物の遺骸など。地層は下にいくほど古く、地球の歴史の一端を示しています。
 私たちは、普段は気にもとめませんが、仏壇に安置されている代々の位牌や墓石に彫られた先祖の戒名を拝すれば、この人たちの歩んだ足跡の上に生きていることが実感できると思います。
その人達の存在と足跡がなければ、今 自分は存在しないのですから。

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