法話

2012.06.06 自分らしさということ

 テレビで自分らしい葬儀、墓地を特集していました。人生の終わりに差し掛かり、人生の集大成として、生きた証を残すためでしょうか?
 自分らしい生き方。自分らしい仕事等々・・・こだわる人が増えているようです。
 仏教では、空(くう)、つまりあらゆるものに実体がないと説く。ので 自分という実体があるわけでなく、現象としての自分があると考えます。現象ですから、常に変化しています。幼少期の自分、青年期の自分、壮年期の・・・同じ自分だが、同じでない。
 ですから、ことさら自分らしさにこだわらなくても、その時、その時に自分の正直な気持ちに従えばいいと思うのです。
 人生の黄昏が近づいたとき、わかることではないでしょうか。

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